Nordgreen(ノードグリーン)のデザインとデザイナーについて
高評価を受けている Nordgreen(ノードグリーン)のデザイン
Nordgreen(ノードグリーン)の腕時計の大きな特徴は、デザインに関する賞を受賞しているモデルが多いことです。
2022年4月8日現在、Nordgreen(ノードグリーン)では5つのモデルを展開しているのですが、なんとこのうち3つのモデルがデザインに関する賞を受賞しています。
しかも日本国内の賞もあれば世界的な賞もあり、そのデザイン性が日本でも世界でも高く評価されていることが分かります。
この記事ではそのように高い評価を受けている Nordgreen(ノードグリーン) のデザインとデザイナーについて見ていきたいと思います。
※最新モデル Guardian についてはこちらの記事をご参照ください。
デザイン賞を受賞している3つのモデル
受賞歴のある Nordgreen(ノードグリーン)の腕時計は以下の3つです。
Philosopher(フィロソファー)
Nordgreen(ノードグリーン) のモデルの中でも特に人気が高いのが Philosopher(フィロソファー)です。
円錐形のデザインや左右非対称の秒針などが特徴的なこのモデルは、IFデザインアワード2021を受賞しています(プロダクトデザイン部門)。
こちらの賞は、世界で最長の歴史を持つデザイン団体 iF International Forum Design が主催している国際的な賞です。
受賞した2021年には世界の50以上の国や地域から約1万件のデザインの応募があり、その中から各賞が決定されました。
Pioneer(パイオニア)
Nordgreen(ノードグリーン)初のクロノグラフである PIoneer(パイオニア)は、日本と海外で合計2つの賞を受賞しています(以下、受賞順にご紹介します)。
2020年に受賞したのが Red Dot Design(レッドドット・デザイン)賞です。
こちらは60以上の国の7千以上のデザインを対象としたプロダクトデザインの国際的な賞で、デザインの革新性や機能性、エコロジーなど9つの基準に基づいて審査されています。
そしてその翌年に Pioneer(パイオニア)が受賞したのが、日本の方にもおなじみのグッドデザイン賞です(2021年度)。
この2021年度グッドデザイン賞には、次にご紹介する Unika(ユニカ)も同時に選出されており、栄えあるダブル受賞となりました。
Unika(ユニカ)
Pioneer(パイオニア)と並んで2021年度のグッドデザイン賞を受賞したのが Unika(ユニカ)です。
こちらはユニセックスが基調の Nordgreen(ノードグリーン)のモデルの中では、かなりフェミニンな部類に入ります。
グッドデザイン賞の選評の中でもその点に触れられており、
(前略)これからの女性像を象徴とするような強い意志を感じた。(中略)美しさの有り様をこのユニカが教えてくれた。
と、絶賛ともいえる高い評価を受けていました。
Nordgreen(ノードグリーン)のデザイナー、ヤコブ・ワグナーとは
このようにデザイン的に高い評価を受けている Nordgreen(ノードグリーン)の腕時計ですが、そのすべてのモデルのデザインを担当しているのが、デザイナーのヤコブ・ワグナーです。
ここからはヤコブ・ワグナーの経歴やそのデザイン哲学、モデルへの実際の活かされ方について見ていきたいと思います。
世界的な有名ブランドの製品を担当してきたプロダクトデザイナー
ヤコブ・ワグナー(Jakob Wagner)は、1963年にデンマークの首都コペンハーゲンで生まれました。
デザイナーとして四半世紀以上のキャリアを持ち、デンマークの高級音響ブランド Bang & Olufsen(バング&オルフセン)や、イタリアの家具・インテリアブランドCAPPELLINI(カッペリーニ)、B&B Italia(ビーアンドビーイタリア)などでさまざまなプロダクトを担当。
ちなみに上記のブランドはすべて、国際的に広くその名を知られた、ワールドワイドな有名ブランドです。
また、音響機器や家具・インテリアなど、幅広いジャンルの製品を担当していることから、さまざまな分野で実力を発揮できるマルチな才能の持ち主であることが分かります。
そんなヤコブ・ワグナーが生み出す製品はデザイン的に高く評価されており、これまでに前出の IFデザインアワードを7回、レッドドット・デザイン賞を4回も受賞しています(Nordgreenでの受賞を含む)。
本人の言葉から見るデザイン哲学
次に Nordgreen(ノードグリーン)の公式サイトに掲載されている彼の言葉から、そのデザイン哲学について見ていきたいと思います。
”人と製品の一体感を考えてデザインしています。いい製品とは、人々とひとつに馴染んでいることなんです。”
※公式サイトに引用されている、インテリアデザインマガジンでの発言↑
"北欧デザイナーとして、まずは新たに誕生するモノの意味や可能性についてあらゆる側面から考えつくす。そこから生み出した意味を、自然なかたちでデザインに落とし込みます。
そして、ひとつひとつのパーツの魅力が尊重しあうバランスを大事にしています。それが腕時計の本質を理解することだからです。(後略)"
※公式サイトに掲載されている本人の言葉↑
簡単にまとめてみますと
- 人と製品の一体感を大切にする
- 最初に意味や可能性についてとことん考え、それらを自然な形でデザイン化する
- それぞれのパーツの魅力が尊重し合うようバランスを重視する
といったところでしょうか。
Nordgreen(ノードグリーン)のアイテムへのデザイン哲学の活かされ方
前項でご紹介したヤコブ・ワグナーのデザイン哲学は、実際に Nordgreen(ノードグリーン)の各モデルにも活かされています。
たとえば、人と製品の一体感を大切にするということについてですが、私がレビュー記事用に初めて Nordgreen(ノードグリーン)の Native(ネイティブ)モデルを着用してみた時に感じたのが、まさにそれでした。
実際、その時に書いたレビュー記事でも
自分の存在を声高に主張するというよりは、自然にフィットして、よくなじんでくれる腕時計といった印象です。
と、その感覚を記しています。
また、最初に意味や可能性についてとことん考え、それらを自然な形でデザイン化するということについては、Philosopher(フィロソファー)が IFデザインアワード2021を受賞した時のプレスリリースに以下のような記述があります。
(前略)先につれて細くなっている剣のような秒針は、滑らかな変化に対応しながら新しい時間を切り開いていくという想いが込められ(後略)
Philosopher(フィロソファー)は「時間」というものをテーマにした腕時計であり、おそらくはヤコブ・ワグナーが「時間」についてとことん考えていく中で変化に対応しながら新しい時間を切り開いていくというイメージが浮かんだのだと思われます。
そして、そのイメージを腕時計のパーツとして自然な形でデザインに落とし込もうとした結果、剣のように先細りしている秒針という形に行き着いた、ということなのではないでしょうか。
Philosopher | レッドダイヤル - 3リンクブレス 25,000 JPY
3つめのそれぞれのパーツの魅力が尊重し合うようバランスを重視するということに関しては、Pioneer(パイオニア)の2021年度グッドデザイン賞受賞の際のプレスリリースの中に、以下のような記述があります。
文字盤の目盛り、ベースの部分、クロノグラフ機能の2つの円形、個々にドーム型になった各パーツが1つの文字盤として組み合わさっています。この黄金比を見つけるのに1年以上の年月がかかっています。
Pioneer | サンレイグリーン ダイヤル - 3リンクブレス 32,000JPY
クロノグラフである Pioneer(パイオニア)にサブダイヤル(小さな文字盤)が付いているのは当たり前、と思われる方もいらっしゃると思いますが、実際にはサブダイヤルを含めた各パーツをベストなバランスで腕時計として成立させるまでに1年以上もの時間が費やされていたのですね。
このように Nordgreen(ノードグリーン)の各モデルのデザインには、デザイナーであるヤコブ・ワグナーのデザイン哲学が色濃く反映されています。
そしてそのことが、いくつものデザイン賞を受賞するというデザイン面での高評価につながっているのは間違いないことでしょう。
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(この記事はNordgreen(ノードグリーン)の記事執筆キャンペーンに関連して作成されたものです)